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みどころ

第1章ゴールドマン・コレクション
のスターたち

まずはゴールドマン・コレクションの肉筆名品セレクションで、多彩な暁斎の世界をご堪能ください。狩野派で培った本格的な画技に、狂画(当時「戯画」を指して最も一般的に使われた言葉)のユーモアや当代への関心を融合させた暁斎は、肉筆画と版画の両分野で独自の表現世界を切り拓きました。本章では、即興的な筆致が生み出す軽妙な作品から、下絵を重ねて丹念に仕上げた本画までを紹介します。
  • 地獄太夫と一休明治4~22年(1871-89)、絹本着彩 
    Photo: Ken Adlard
  • 百鬼夜行図屛風(右隻)明治4~22年(1871-89)、紙本着彩 
    写真協力:立命館大学アート・リサーチセンター
  • 蛙の学校明治零年代中頃(Early to mid-1870s)、紙本着彩 
    Photo: Ken Adlard
  • 閻魔大王浄玻璃鏡図明治4~22年(1871-89)(明治20年/1887か)、絹本着彩 
    Photo: Ken Adlard

第2章けもの

暁斎が描く動物たちは、時には愛らしく茶目っ気にあふれ、時にはゾクッとするような野性味を感じさせます。なかでも鴉と蛙は、暁斎のトレードマークともいえる特別な画題。暁斎は猫も好み、多くの作品を残しています。暁斎にとって動物を描くことは、自然界の観察であると同時に、伝統的画題に取り組むことであり、また狂画として当時の人間社会を描く手段ともなっていました。
  • 動物の曲芸明治4~22年(1871-89)、紙本着彩 
    Photo: Ken Adlard
  • 日本初出品猫又図明治4~22年(1871-89)、紙本淡彩 
    Photo: Ken Adlard
  • 日本初出品蝶と菊に猫明治4~22年(1871-89)、絹本着彩 
    Photo: Ken Adlard
  • 日本初出品蛙の射的場明治4~9年頃(c.1871-76)、絹本着彩 
    写真協力:立命館大学アート・リサーチセンター

第3章ひと

暁斎は、同時代の社会や人間の姿に鋭いまなざしを向けました。江戸時代後期から明治時代にかけて大流行した商業的イベントである書画会や、幕末・明治期の海外への高い関心を反映して、外国人を題材とした作品などを描いています。人間の欲や滑稽さを風刺的に描いた狂画表現から、暁斎の人間観が浮かび上がります。
  • 三味線を弾く洋装の骸骨と踊る妖怪明治4~12年(1871-79)、紙本淡彩 
    写真協力:立命館大学アート・リサーチセンター
  • 日本初出品月下骸骨宴会図明治4~22年(1871-89)、紙本淡彩 
    Photo: Ken Adlard
  • 日本初出品月下唐美人図安政2~3年頃(c.1855–57)、絹本着彩 
    Photo: Ken Adlard

第4章おに

暁斎は好んで様々な鬼を絵にしています。恐ろしさよりも、どこか親しみや愛嬌を感じさせる鬼が多いのが特徴です。酒狂、好色などの「悪癖」は鬼の属性とされ、暁斎は酒好きの自分を鬼の姿に重ねたようです。10歳から11歳まで師事した狩野派絵師・前村洞和から「画鬼」の愛称を得た暁斎は、鬼に対して特別な思いを抱いていたことが作品の随所から感じられます。
  • 日本初出品大津絵夕立図文久2年(1862)、絹本着彩 
    写真協力:立命館大学アート・リサーチセンター
  • 日本初出品鬼に酒肴図明治4~22年(1871-89)、絹本淡彩 
    写真:杉山恵助
  • 日本初出品酒のツマミに鰹を準備する鬼慶応元年頃~明治3年(c.1865-70)、紙本淡彩 
    Photo: Ken Adlard

第5章かみ・ほとけ

暁斎は、神仏に対して崇敬の念をもちながら、狂画の題材としても自在に描きました。信仰の対象として描いた仏画は、達磨禅師、観音菩薩、文殊菩薩が最も多く確認されています。五月の節句には鍾馗図を多数制作し、人気のある画題でした。狂画として描いた達磨や鍾馗、七福神などは、人間味あふれる世俗的な姿で表現されます。暁斎ならではの「かみ・ほとけ」に対する多面的なまなざしがうかがえます。
  • 日本初出品鍾馗騎象図明治零年代後半(Mid-1870s)、紙本着彩 
    Photo: Ken Adlard
  • 恵比寿を描く大黒明治4~22年(1871-89)、絹本淡彩 
    写真協力:立命館大学アート・リサーチセンター
  • 日本初出品竜頭観音図明治4~22年(1871-89)、絹本着彩 
    Photo: Ken Adlard
  • 達磨図明治21年(1888)、紙本墨画 
    写真協力:立命館大学アート・リサーチセンター

第6章版画の名品

暁斎は肉筆画制作を主とする絵師でしたが、浮世絵版画も数多く手がけました。政治的動乱の時代を反映した風刺的浮世絵は、構図や画面にダイナミックな動きがあり、肉筆画を含む暁斎の作品全体に大きな影響を及ぼしました。本章では、が早く保存状態に優れた作品や希少作を含む、ゴールドマン・コレクションの版画の名品によって、その精華をご紹介します。
  • 日本初出品鍾馗図元治元年3月(Third month 1864)、大判錦絵 
    Photo: Ken Adlard
    ※展示期間:東京4/22~5/18、神戸:8/18~9/23、静岡:未定
  • 日本初出品猫の月見明治13~22年頃(1880s)、大判錦絵 
    Photo: Ken Adlard
    ※展示期間:東京5/20~6/21、神戸:8/18~9/23、静岡:未定
  • 日本初出品風流蛙大合戦之図元治元年7月(Seventh month 1864)、大判錦絵三枚続 
    Photo: Ken Adlard
    ※展示期間:東京4/22~5/18、神戸:7/11~8/16、静岡:未定
  • 天竺渡来大評判 象の戯遊文久3年4月(Fourth month 1863)、大判錦絵 
    写真協力:立命館大学アート・リサーチセンター
    ※展示期間:東京4/22~5/18、神戸:7/11~8/16、静岡:未定